[ 特集 ]私ときみで、世界が広がる

募金活動や衣類・文房具の回収プロジェクト、子ども食堂や系列小学校の学童ボランティア、手話講座など、ボランティア活動を行う部活動です。部員数は80人。

 赤い羽根共同募金や能登半島地震復興支援募金などの各種募金活動や、不要になった衣類の回収プロジェクトなど、さまざまなプロジェクトが進行中。活動はすべて、生徒たちが企画し、運営しています。

 兼部もでき、興味のある活動に参加できるので、無理なく楽しく活動しているようです。部員たちはあまり知られていない地味な活動と思っているようですが、6月に校内で開いた「レモネードスタンド」は大人気でした。

 一人でボランティアを始めるのは難しくても、部活なら始めやすい。学校の外で活動することも多いので、いろいろな人と出会ったりして知見を広め、高校生ならではの活動をしてほしいですね。

淑徳高等学校社会福祉部の皆さん 淑徳高等学校
社会福祉部の皆さん

この日は8月に出場する「高校生ボランティア・アワード」で何を発表するか意見を出し合いました。初参加の人も多く、交流するのが楽しみだとか。

レモネードスタンド

6月に学校内で「レモネードスタンド」を開催し、レモネードを100円で売って、小児がん支援のための募金活動を行いました。レモンは無料でレモン農家からいただいて学食の厨房を使い、みんなでレモネードを作って販売しました。

子ども食堂

「子どもたちと一緒に食べる曜日があり、大人数で食卓を囲むのが楽しかった」Mさん

募金活動

赤い羽根共同募金では、池袋駅で募金に立ちます。「最初は緊張しましたが、いろいろな世代の方が募金してくれ、人の温かさを感じた」Kさん

余剰食品や古着等の回収

【フードドライブ】
余剰食品を回収し、福祉施設に届けています

【ふくのわプロジェクト】
古着等を回収し、障害者スポーツのための資金を支援します

【文房具回収】
未使用の文房具を回収し、途上国の子供たちに贈ります

【未使用ハガキ・切手等 回収プロジェクト】
未使用ハガキ・切手を回収し、国際協力NGOに寄付。これらは換金して途上国での紛争の発生予防や拡大予防及び再発防止活動の資金に活用されます

学童ボランティア

系列小学校の子どもたちと、絵本を読んだり、ゲームをしたりして過ごします。最初はとまどっても、話したり遊んだりするうちに、お互いが笑顔になっていきます。

手話講座

手話講師を招いて、放課後に行われている手話講座。社会福祉部員のために始まった講座でしたが、参加希望者が多く、誰でも参加できるように。手話検定にも挑戦しています。

小学生に英語を教える企画に参加したら楽しくて。子どもたちと関わりたくて入部しました。難しかったけれど、どうしたら小学生が分かるか工夫したのが楽しかったです。

「Tokyoボランティアフェスタ」に参加しました。自分の知らないところでいろいろな取り組みが行われていることを学び、大学生になっても参加したいと思いました。

部員たちに人気なのは、子ども食堂と学童ボランティア。2月の「Tokyoボランティアフェスタ」、8月の「高校生ボランティア・アワード」にも参加しています。

淑徳中学高等学校 社会福祉部
https://bukatsunavi.com/page/shukutoku/socialwelfare/

社会福祉部インスタグラム 
https://www.instagram.com/sktk_volunteer_club/

地域社会と連携したさまざまなボランティア活動をする淑徳高校社会福祉部。「高校生ボランティア・アワード2025」に出場しました。全部員の活動時間は300時間以上。会場ではブースを設営、展示し、訪れた方に説明をしていました。「SOMPOケア賞」を受賞。 

Wさん

近くのお寺がやっている「寺子屋」のお手伝いです。小学生の宿題を手伝ったり、遊んだりする活動がとても楽しい。高校生や中学生のような年の近い存在が小学生に関わることは、お互いに成長できていると思うし、めちゃくちゃ楽しいです。

Kさん

社会福祉部のボランティアや板橋区のイベントを通して、子どもたちと関わる機会が増えました。以前は、気を使つかってしまったりして子どもたちに接するのは得意ではなかったのですが、自分自身の成長を実感しています。今後は、自分の住んでいる地域のボランティアや、大人の人たちと連携したプログラムにも参加したいと思っています。

Nさん

子ども食堂のお手伝いです。子ども食堂の存在は知っていても、具体的な作業のことは知らなくて、初めてお弁当を作った時、それが思ったより量が多くて。こんなに必要なんだとか、こんなに大変な仕事をしている人がいるんだとか、いろんな新しい発見や気づきを得られました。

Mさん

どの活動も子どもたちが可愛くてすごく楽しんでいるんですけど、一番印象に残っているのが、夏休みの淑徳小学校での特別授業です。自分たちで企画した授業をしました。子どもたちが楽しんでくれているのが伝わってきてうれしかったです。私は、最近までカナダに留学していたのですが、カナダの学校では、卒業に必要な単位にボランティア活動が組み込まれていました。

Nさん

一番やりがいを感じているのが小学校での学童ボランティアです。最初は低学年の子たちとの距離感がつかめなくて、どう対応したらいいのか分からなかったんですけど、話をしていくうちに自分の名前を呼んでもらったり、「これ、作ったからあげる」と言ってもらえたりして、だんだん楽しくなってきました。

Iさん

自分のためになったなと思っているのが「手話講座」です。講師の先生に教えてもらい、実際にやってみたりしています。今までは障害のある方について考えるきっかけがなかったのですが、手話を学んだことで、街で困っていそうな人を見かけた時に気にかけたり、お手伝いをするようになりました。最初はとても勇気がいりました。できることとできないことが人によって違ったりするので接し方は難しかったけど、誰に関しても同じように接するのは大事だなと実感しました。

Kさん

池袋駅前(東京都豊島区)での「赤い羽根募金」の活動が印象に残っています。社会福祉部の活動の中でも、一番不特定多数の人と関わることの多い活動です。自分と同じ高校生や小さい子どもなど、いろいろな年齢の人が募金をしてくれて、人の温かさを実際に感じられた貴重な体験でした。

Mさん

2月に東京都主催の「Tokyoボランティアフェスタ」に参加しました。大人の方たちのボランティアを知ることができ、自分が知らないところでいろいろに取り組みがされているのも学べて良い経験になりました。大学生になっても参加したいなと思いました。

Hさん

子ども食堂が一番楽しい活動だと感じています。私は、学校の活動以外に地元の子ども食堂にも参加していて、同じ子ども食堂でも、行われる回数や料金も違うし、利用する理由もさまざまで、その地域にどんな人が住んでいるのかなどを知ることができ、とても興味深いです。

Oさん

小学校で授業をすることが一番楽しい経験です。実際の授業は大変な部分もありますが、自分たちで企画して授業を行うというのはなかなかできないことだと思うし、やり遂げられた時の達成感が一番感じられました。

Yさん

学童ボランティアがすごく楽しいです。毎回小学生とゲームをするのですが、「将棋をやろう」って誘ってもらったことがありました。私は将棋が分からなくて、「分かんないよ」となってしまったのですが、その子が優しく教えてくれたんです。周りの子も応援してくれて、すごくうれしかったです。

Yさん

2月に行われた「Tokyoボランティアフェスタ」で、海のマイクロプラスチック問題に取り組んでいるボランティア団体の人たちなどが活動報告をしていました。私たちと活動内容は違いますが、社会をより良くするという目標は共通しているので、交流ができて仲良くなれてうれしかったです。また、子ども食堂での活動は、初めは年上の方々の中に混じって一緒にごはんを作るのは、緊張していたのですが、みなさん優しく教えてくださって安心しました。食事を作るのは力技の作業で大変なのに、毎日行っているのは、本当にすごいなと思っています。

Tさん

寺子屋の企画で、最初は小学生の子たちとなかなか打ち解けられなくて…。話しかけてもスルーみたいな感じで、お互いぎくしゃくしていたのですが、話をしていくうちに少しずつ心を開いてくれて、一緒に遊べるようになったのがとても楽しかったです。

神内先生

一人でボランティアを始めるのって難しいんですけど、部活だと、「一緒にボランティアを始めよう」と友だちを誘ったりして、気負わずに始められます。大人数でボランティアをする楽しさがありますし、興味のあるものだけ参加すればいいのでハードルも高くない。部活というのはよいものだと思います。

●●さん

6月に学校内で「レモネードスタンド」を開催し、レモネードを100円で売って、小児がん支援のための募金活動を行いました。レモンは無料でレモン農家からいただいて学食の厨房を使い、みんなでレモネードを作って販売しました。

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(構成:編集部)

※この記事は『ETHICS for YOUTH』2025年秋号(No.11)に掲載したものです。
※コラムはウェブオリジナルです。