ETHICS for YOUTH
2023年秋号

[評]「伝えたい」と思い投稿に踏み切ってくれたことがうれしい。消えずにいてくれてありがとう。

[評]散歩の景が見えます。「ハーネス」で犬と分かる構成が巧み。愛しくて抱き上げたのですね。

[評]「風薫る」が効果的。部活に励む少女の若々しさ、眩しく見ている作者の気持ちを感じます。


思いを言葉にする。それは大きな一歩です。この言葉はちょっと違う、この言葉は気持ちに合うなどと、言葉を探していくことにより、自分の心を確かめ整理して、前に進むことができるのです。言葉探しの際には「借り物の言葉」に注意しましょう。歌詞や何かのタイトル、広告コピー、著名人のコメントなど、どこかで見聞きした言葉を持ってきてあてはめると、きれいにまとまるけれど、自分と充分に向き合わないまま終わってしまいがちです。せっかく書こうと思い立ったのに、それではあまりにもったいない! 作品を届ける相手は読み手ですが、スタートは書き手の自分自身との対話です。

コメンテーター

エッセイスト
岸本きしもとよう

神奈川県生まれ。食や暮らし、旅のエッセーのほか、俳句にまつわる著書も多数。『俳句、はじめました』『NHK俳句 岸本葉子の「俳句の学び方」』など。

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