ETHICS for YOUTH
2023-24年冬号

[評]短い中に心の過程が表されています。自分に言った言葉が自分を引っ張っていく。言葉にはそんな力があります。

[評]青春の痛みが感じられます。後悔がありながらも前へ進んでいくことがハンドルネームからも伝わってきます。

[評]夢と現実とのギャップに気づいた時が子供時代の終わり、大人の人生の始まり。微妙な心理を表しました


言葉にはリズムの面があります。同じ内容でも、リズムがよいと伝わりやすくなります。相手の中にすっと入っていくからです。俳句・川柳や短歌のような定型ていけいの場合は十七(五七五)、三十一(五七五七七)のリズムになるべく合わせましょう。よく「十七文字の文芸」といわれますが、正確には「十七音」です。「ん」や小さな「っ」はそれだけで一音と数え、小さな「ゃ」は前の音「ち」などとセットの「ちゃ」で一音です。定型詩ではない「つぶやき」もリズムを整えると効果的。リズムを確かめる方法は、自分で声に出して読んでみるのがいちばん。読みにくかったり間がなんとなく悪かったりしたら、ブラッシュアップしていきましょう。

コメンテーター

エッセイスト
岸本きしもとよう

神奈川県生まれ。食や暮らし、旅のエッセーのほか、俳句にまつわる著書も多数。『俳句、はじめました』『NHK俳句 岸本葉子の「俳句の学び方」』など。

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