[ 特集 ]ミュージアムに行こう!

中部
MOA美術館

熱海の桃山(海抜270m)の高台に立ち、相模灘を一望する美術館。国宝「紅白梅図屏風」などの美術品だけでなく、総檜造りの能楽堂、世界最大級の万華鏡が投影されている円形ホール、豊臣秀吉ゆかりの黄金の茶室など、見どころが多い。

国宝《紅白梅図屏風》尾形光琳 MOA美術館

円形ホールの万華鏡
能楽堂

静岡県熱海市桃山町26-2

0557-84-2511

9時30分~16時30分(入館は30分前まで)

木曜日(祝休日の場合は開館)、展示替え日

【常設展・企画展共通】一般1760円、高大生1100円、中学生以下無料、シニア1540円、障害者割引無料 ※団体割引、オンラインチケット割引あり。

9月13日(金)~10月28日(月)

9月9日(月)まで「ポケモン×工芸展-美とわざの大発見」を開催。

「蒔絵八角菓子器」白山松哉 MOA美術館

ユース世代の皆さんへ

MOA美術館には、高台を利用したさまざまな施設があります。
・入口から本館2階までは全長200mのエスカレーターで結ばれています。高低差は60m、所用時間約10分です。
・世界最大級の万華鏡を投影する円形ホール。
・総檜造りの能楽堂は、能や狂言などの伝統芸能はもちろん、クラッシックやポップスのコンサート、講演会など多目的に使われています。
・展示室は、屋久杉、行者杉、黒漆喰、畳など日本の伝統的な素材を使用。低反射高透過のガラスを使うなど、鑑賞者の見やすさにも配慮しています。
・豊臣秀吉ゆかりの黄金の茶室や光琳屋敷のある「茶の庭」は、四季折々の自然美が楽しめる庭園。150本のもみじが色づく秋の景色は見事です。

中部
静岡県立美術館

日本平の山麓に開館した緑に囲まれた美術館。「17世紀以降の日本と西洋の風景画」「静岡ゆかりの作家・作品」「ロダンと近代彫刻」を中心に収蔵品展や企画展はもとより、講演会、講座、シンポジウム、コンサートなどを「開かれた美術館」として積極的に開催しています。 新館には『地獄の門』をはじめとするロダンの彫刻を、明るい大空間のもと鑑賞できます。

静岡市駿河区谷田53-2

054-263-5755

10時~17時30分(入室は30分前まで)

月曜(祝日・休日の場合は翌日)、年末年始、展示替等のための休館日

【収蔵品展】大人300円、大学生以下、70歳以上無料(中学生は全ての企画展、収蔵品展が無料) ※収蔵品展・ロダン館もご覧いただけます。
【企画展】展覧会ごとに異なります。

9月29(日)まで

《カナル・グランデのレガッタ》1730
1739年頃ボウズ美術館
The Bowes Museum, Barnard Castle, Co. Durham, England

ユース世代の皆さんへ

ここに注目
・「美術館教室」学校単位で参加できる催しを多数ご案内しています。詳しくはウェブサイトへ。
・創作したい人へ向けて、展覧会と関連した「実技講座」、「わくわくアトリエ」(小学生も参加可)を開催。講師と他の参加者と一緒に、鑑賞と創作を通して、展覧会の理解を深め、また想像力・創造力を伸ばすことができるでしょう。
・「ギャラリーツアー」
鑑賞をより楽しむためのイベントも盛りだくさん。
・「ロダンウィーク・ロダンマルシェ」
美術館前の広場で毎年開催しているロダンマルシェ。今年は11月3日(日)に開催です。プレゼント付きのクイズラリーも開催。
・図書閲覧室
美術書は県内トップクラスの充実ぶり。開架エリアには、全集等しか置いていませんが、当館ウェブサイトのデジタルアーカイブで検索してください。読みたい本があれば、カウンターにいるボランティアさんが閉架書庫から出してくれます。絵やデザインが好きな中高生にもっと活用してほしいと思います。
●中学生は全ての企画展、収蔵品展が無料

中部
豊田市美術館

1995年に開館した、19世紀後半から現代までの美術、デザインや工芸のコレクションをもつ美術館。現代美術のほか、クリムトや岸田劉生をはじめとする近代美術の名品やウィーン工房などの工芸美術も収集。「髙橋節郎館」では漆工芸を紹介しています。設計は、美術館建築で名高い谷口吉生、庭園はアメリカのランドスケープ・アーキテクト、ピーター・ウォーカーによるもの。館内には、講演会やコンサートなどを行う講堂、ライブラリーをはじめ、テラスを見ながら食事・喫茶が楽しめるレストランも。作品の鑑賞はもちろん、建築と庭園を含めた景観を楽しめるミュージアムです。

愛知県豊田市小坂本町8丁目5番地1

0565-34-6610

10時~17時30分 (入場は17時まで)

月曜(祝日は除く)、年末年始 ※展示替休館9月24日(火)~10月11日(金)、12月28日(土)~2025年1月17日(金)/髙橋節郎館 工事休館 ~2025年1月17日(金)

【常設展(髙橋節郎館含む)】一般300円、高大学生200円、中学生以下無料
【企画展/常設特別展】展覧会ごとに異なります。

※「髙橋節郎館」は、2025年1月16日(予定)まで休館

10月12日(土)~2025年2月16日(日)

ユース世代の皆さんへ

「むずかしいものをやさしく、やさしいものをふかく、ふかいものをおもしろく」をモットーに、子どもたちとその家族を対象にしたワークショップやキッズツアーなど、教育プログラムを開催しています。
●中学生以下無料。豊田市内在住の高校生または、豊田市内の高校に通学している方、豊田市在住の18歳以下(満18歳から最初の3月31日まで)の方は無料。

中部
岐阜県美術館

広々とした敷地に豊かな自然と調和して立つ美術館。岐阜県ゆかりの山本芳翠や川合玉堂をはじめ、近現代の作品を収蔵。2019年にリニューアル。人とアートをつなぐキーワード「ナンヤローネ」を軸に、アートの魅力を体感できるイベントを多彩に展開。重要文化財に指定された山本芳翠《裸婦》、19世紀末に登場した象徴主義を代表するフランスの画家、オディロン・ルドンとその周辺の作家たちの作品などをコレクションしています。

オディロン・ルドン《花》1905-10年頃
山本芳翠《裸婦》1880年頃【重要文化財】

岐阜市宇佐4-1-22

058-271-1313

10時~18時(企画展開催時の第3金曜は20時まで。入場は30分前まで)

月曜(祝日の場合は翌日)、年末年始ほか

【所蔵品展】一般340円、大学生220円、高校生以下無料 ※団体割引あり
【企画展】展覧会ごとに異なります。

9月27日(金)~12月8日(日)

ユース世代の皆さんへ

アートまるケット 「つなぐ人 日比野克彦」

9月27日(金)~12月8日(日)/観覧無料

アーティストで岐阜県美術館長の日比野克彦が、ルドン展開催にあわせ、ルドンの絵画世界から日比野克彦が感じたイメージをライブペインティングで表現します。

北陸
富山県美術館(TAD)

©小川重雄

「富岩運河環水公園」内にある、立山連峰を眺望する美術館。ロートレックやピカソ、藤田嗣治など、20世紀初頭から現在まで国内外の作品をコレクションしている。

屋外広場の彫刻 三沢厚彦《Animal 2017-01-B》撮影:小杉善和
オノマトペの屋上

富山市木場町3-20

076-431-2711

9時30分~18時(入館は17時30分まで)

水曜日(祝日除く)、祝日の翌日ほか

【コレクション展】一般300円、大学生以下、70歳以上は無料
【企画展】展覧会ごとに異なります。小中高生は無料。 ※団体料金あり

10月12日(土)~12月15日(日)

ユース世代の皆さんへ

●小中高生は無料。
屋外広場のクマをモチーフにした彫刻にちなんで、クマのグッズ等を持参・着用の場合、割引あり。

北陸
金沢21世紀美術館

撮影:渡邉修 提供:金沢21世紀美術館

金沢市の中心部にあり、誰もがいつでも立ち寄れる公園のような美術館。ガラスのアートサークルの建物は明るく開放的で、街と一体化している。開館20周年にあたり、特別展のほかに、1年を通じて大規模なコレクション展を実施。9月29日(日)まで「コレクション展1」を開催。

撮影:渡邉修 提供:金沢21世紀美術館
LAR/フェルナンド・ロメロ《ラッピング》2005
撮影:渡邉修 提供:金沢21世紀美術館
イラスト:藤 美沖

石川県金沢市広坂1-2-1

076-220-2800

10時~18時(金・土曜日は20 時まで)

各施設で異なる。
月曜(休日の場合は直後の平日)ほか展覧会により異なる。大学生以下は割引、日時指定のWEBチケットでさらに割引

10月14日(月・祝)まで

北陸
福井県立恐竜博物館

恐竜化石の一大産地・福井県勝山市の「かつやま恐竜の森」内にあり、恐竜を中心とする地質・古生物学博物館。本館展示室は「恐竜の世界」「地球の科学」「生命の歴史」の3つのゾーンに分けられ、恐竜の世界では、50体の恐竜全身骨格標本や実物大の復元ジオラマ、CG映像などで楽しみながら学べる。

福井県勝山市村岡町寺尾51-11 かつやま恐竜の森内

0779-88-0001

9時~17時(入館は16時30分まで)※夏季延長開館期間は8時30分から18時まで(入館は17時30分まで)

第2・4水曜(祝日の場合はその翌日、夏休み期間は無休)、年末年始(12月31日と1月1日)臨時休館あり

【常設展】一般1000円、高大生800円、小中生500円、70歳以上500円、未就学児無料
【常設展+特別展】一般1800円、高大生1600円、小中生1000円、70歳以上1000円、未就学児無料
【野外恐竜博物館利用料】一般1300円、高大生1100円、小中生650円、70歳以上650円、未就学児無料
※常設展、特別展、化石研究体験、野外恐竜博物館の観覧券は、いずれも日付指定の事前購入が必要。

~11月4日(月・振替)

関西
MIHO MUSEUM

季節が変わるたびに訪れたい美術館。桃源郷をイメージする四季折々の表情と、I.M.ペイによって設計された建物のコラボレーションを楽しめる。日本美術とともにエジプト、西アジア、ギリシア、ローマ、南アジア、中国などの世界の古代美術をコレクション。常時約250~500点を公開している。

滋賀県甲賀市信楽町田代桃谷300

0748-82-3411

10時~17時(入館は16時まで)

月曜※10/14、11/4 は開館、10/15、11/5 は休館

一般1300円、高校・大学生1000円、小学・中学生無料 ※20名以上の団体割引あり

9月28日(土)~12月15日(日)

ユース世代の皆さんへ

・中学生以下は無料です。

関西
奈良国立博物館

なら仏像館

東大寺、興福寺、春日大社などに囲まれた奈良公園内にある国立博物館。100体以上の表情豊かな仏像や所蔵品をじっくり鑑賞できる。「なら仏像館」は、明治27年(1894)に完成した奈良で最初の本格的西洋建築。高い天井は、明治中期の西洋建築ならでは。昭和44年 (1969)に重要文化財に指定されている。飛鳥時代から鎌倉時代にいたる日本の仏像を中心に、国宝、重要文化財を含む100体近くの仏像が並ぶ様は壮観。ほかに、中国古代青銅器を展示する「青銅器館」、「東新館」「西新館」のギャラリーがある。毎年秋には「正倉院展」が開催される。

重要文化財《金剛力士立像》(阿形・吽形)(奈良 金峯山寺)

奈良市登大路町50番地

050-5542-8600(ハローダイヤル)

9時30分~17時(毎週土曜日は19時まで・入館は閉館の30分前まで)

月曜(祝日の場合はその翌日、連休にあたる場合は最終日の翌日)

【観覧料】一般700円、大学生350円 ※高校生以下および18歳未満無料 ※70歳以上無料
【特別展】展覧会ごとに異なります。

なら仏像館・青銅器館にて

ちえひろば全景
鑑賞ガイド内

ユース世代の皆さんへ

・地下回廊にある「ちえひろば」は、さわれるレプリカや仏像ミニクイズなどで仏教美術に親しめる体験型のスペースです。

※参加費無料・申込不要

・「なら仏像館」では、「仏像をもっと楽しむ鑑賞ガイド」を配布(4カ国語)。仏像の4つのグループを分かりやすく解説しています。
・奈良国立博物館公式キャラクター「ざんまいず」による解説パネルもあります。

関西
大阪中之島美術館

大阪・中之島に2022年開館した美術館。近現代の「美術・デザイン作品を中心に約6000点所蔵。南北をつなぐパッサージュには大きなガラス窓が配置され、「水都大阪」を代表する中之島の素晴らしい眺望を楽しめる。1、2階の共用部は誰でも出入りできる開かれた美術館。《SHIP’S CAT(Muse)》などパブリックアートが展示されている。
※パッサージュとは、フランス語で歩行者が自由に歩ける小径のこと。

大阪府大阪市北区中之島4-3-1

06-4301-7285(なにわコール)

10時~17時(入場は16時30分まで)

月曜、9/17、24、10/15、11/5 ※9/16、23、10/14、11/4 は開館

【料金】展覧会ごとに異なります。
『塩田千春 つながる私(アイ)』
一般2000円(平日 1800円)、高大生1500円、中学生以下無料 ※団体料金あり。

9月14日(土) ~ 12月1日(日)

https://nakka-art.jp/exhibition-post/chiharu-shiota-2024/

塩田千春《The Eye of the Storm》 2022年
画像提供:バンコクアートビエンナーレ 
(c)JASPAR, Tokyo, 2024 and Chiharu Shiota

ユース世代の皆さんへ

・展覧会は年間で8~9本を実施。中学生は無料のものが多く、9月~11月に実施している展覧会は中学生以下は無料。

・年に数回、ナッカキッズ「ファミリーガイド」を制作。展覧会をより理解していただけるよう、作家や作品の解説を中心にまとめています。鑑賞する際にご利用ください。

関西
京都国立博物館

千年の都・京都にまつわる文化財を中心に収蔵。その多くは社寺や旧家で古くから受け継がれてきた貴重な品。中には教科書に載っているものもあり、実物を目にする機会は大切な体験となる。9月8日(日)まで「名品ギャラリー」を開催。

京都府京都市東山区茶屋町527

075-525-2473(テレホンサービス)

9時30分~17時(入館は30分前まで)

月曜(祝・休日の場合は翌日)、2024年は12月29日(日)~25年1月1日(水・祝)、4月12日(金)

【名品ギャラリー(平常展示)】一般700円、大学生350円、高校生以下および満18歳未満無料、満70歳以上無料 ※団体割引あり。
【特別展】展覧会ごとに異なります。
【庭園のみ】一般(庭園ガイド冊子付き)300円、大学生150円、高校生以下無料ほか

展示には「特別展」「名品ギャラリー(平常展示)」「庭園のみ」があり、開館時間・観覧料は、その開催期間によって変化します。※9月10日(火)~10月6日(日)は庭園のみ開館

10月8日(火)~12月1日(日)

国宝 山越阿弥陀図 鎌倉時代・13世紀 京都・永観堂禅林寺蔵
作品展示期間:11月6日(水)~12月1日(日)

本記事内の情報について
※本記事内の情報は2024年9月1日時点のものです。掲載情報は変更とる場合がありますので、最新の情報は公式サイトでご確認ください。
※本記事は『ETHICS for YOUTH』第7号の記事を一部転載しています。

更新日:2024年9月26日